小規模オフィスビルにも防犯システムを導入すべき?

  • 2025年3月21日
  • 2025年3月18日
  • コラム

オフィスのセキュリティシステムには幅広い種類がありますが、その中でも小規模オフィスビルのセキュリティ対策として、防犯システムの導入を検討されている方も多いのではないでしょうか。

そもそも小規模オフィスビルに防犯システムは必要なのか?と疑問に思われている方も多いですが、結論から言うとオフィスの安全を守るために必要でしょう。

本記事では、防犯システムの導入を検討されている方向けに、導入が必要な理由から防犯システムの費用対効果、補助金を活用して安く導入する方法まで紹介します。

また、導入時の注意点や選び方のポイントまで詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

小規模オフィスビルに防犯システムが必要な理由

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小規模オフィスビルでは、大規模なビルと比べると防犯対策が軽視されがちですが、実際には防犯システムの導入が重要と言えるでしょう。

防犯システムを設置することで、ビジネスの安全性を確保し、従業員や来訪者が安心して利用できる環境を整えることができます。ここでは、小規模オフィスビルに防犯システムが必要な理由を3つ紹介するので参考にしてください。

不正侵入や盗難のリスクを抑えられる

小規模オフィスビルは、大型オフィスビルに比べて警備員の配置や監視体制が手薄になりがちです。そのため、不審者が侵入しやすく、盗難のリスクも高まります。

防犯システムの一つである、防犯カメラや入退室管理システムを導入することで、不審者の動きをリアルタイムで把握し、異常が発生した際には即座に対応できます。また、警報システムの設置により、侵入者が建物内に侵入した場合には警報が作動し、犯罪を未然に防ぐこともできるようになります。

小規模オフィスビルでは、特にテナントごとにセキュリティ対策が異なるケースが多いため、防犯システムは共用部分に設置するなど工夫することでしっかりと対策することができます。

従業員や顧客の安全確保につながる

オフィスビルにおいては、従業員や来訪者の出入りが頻繁に行われます。誰でも入れるような環境になると、オフィスとは関係のない人物の侵入や窃盗などの被害のリスクも考えられます。このようなリスクを避けるためにも、防犯システムの活用が有効と言えます。

例えば、顔認証システムやICカードによる入退室管理システムを導入することで、不審者が建物内に侵入するリスクを減らせます。また、エントランスやエレベーターに防犯カメラを設置することで、万が一の事件発生時にも証拠が残り、迅速な対応が可能です。

さらに、駐車場や建物周辺に照明や監視カメラを設置することで、夜間の不審者の侵入を防ぎ、従業員の安全を守ることができるようになります。このように、防犯システムがあれば、あらゆるリスクから従業員や顧客の安全を守れるため、できる限りの導入をおすすめします。

保険料の削減とビジネスの信頼性向上

防犯システムの導入は、火災保険や盗難保険の保険料の削減にもつながります。多くの保険会社では、セキュリティ設備が整っている物件に対して保険料の割引を提供しており、コスト面でのメリットがあります。

また、防犯システムが整っていることは、オフィスビルの信頼性向上にもつながります。顧客や取引先に対して「安全な環境で業務が行われている」という安心感を与えられるため、ビジネスのイメージアップにつながります。さらに、賃貸オフィスの空室リスクの低減にも効果があり、物件の価値を高めることにもつなげられます。

このように防犯システムは、セキュリティ対策だけではなく、保険料の削減やビジネスの信頼性向上にもつなげられるため、なくてはならないシステムとなっています。

防犯システムの費用対効果と補助金活用

防犯システム 費用対効果 補助金活用

防犯システムを導入するにあたって、どのような費用対効果があるのか知りたい方も多いでしょう。また、導入にあたってできる限りコストを抑えるためには、補助金の活用がおすすめです。ここでは防犯システムの費用対効果と補助金の活用について紹介します。

防犯システムの費用対効果

防犯システムの導入には初期費用がかかりますが、その費用は長期的な視点で見ると大きなリターンをもたらすと言えるでしょう。

例えば、盗難や破壊行為の被害を未然に防ぐことで、修理費や損失のリスクを大幅に軽減できます。また、社員の安全意識が高まり、業務効率の向上や離職率の低下といった副次的なメリットも得られます。

加えて、防犯システムの存在が従業員の安心感を高めることで、モチベーションの向上や生産性の向上にもつながる可能性があるなど、導入コスト以上にオフィスビルにもたらすメリットは大きいと言えるでしょう。

補助金の活用について

補助金には幅広い種類がありますが、その中でも中小企業向けに出されている補助金は数多くあり、防犯設備導入のための補助金も活用することができます。

例えば、自治体が実施する「防犯対策助成金」や「安全対策補助金」などを活用すれば、導入費用の一部を支援してくれるため、コストを抑えつつ防犯対策を強化することが可能です。他にも企業に合った補助金が多く出されているので、導入コストを抑えたいと考えている企業は、できる限り補助金を活用することがおすすめです。

防犯システム導入時の注意点

防犯システム導入時 注意点

小規模オフィスビルにおいても防犯システムの必要性は高く、これから本格的に導入を進める企業も多いでしょう。しかし、自社に合ったシステムを導入するためには注意点もいくつか理解しておく必要があるので、ここでは特に重要なポイントを紹介します。

闇雲に防犯システムを選ばない

防犯システムといってもその数は幅広くあり、ビルの規模や立地、利用者の特性に応じたシステムを選ぶことが重要です。

例えば、共用エリアの監視には防犯カメラが効果的ですが、個々のオフィススペースのセキュリティ強化には入退室管理システムが有効です。

さらに、出入口にはオートロックや顔認証システムを導入することで、不審者の侵入リスクをさらに低減できます。費用対効果を考慮し、必要な設備を選定し、将来的な拡張性も視野に入れ選ぶことで、後悔のない防犯システムを導入できます。

必ずメンテナンスについて考える

防犯システムは設置しただけでは十分な効果を発揮しません。カメラの映像が正しく記録されているか、センサーが正常に動作しているかなど、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。特に防犯カメラはレンズが汚れていたり、角度がずれていたりすることで、期待した監視効果が得られなくなる可能性があります。

防犯カメラについて紹介しましたが、その他にも入退室管理システムなど、定期的にメンテナンスを実施することで、非常時でも機能する状態を維持することができます。自社で対応できない場合には、事前に専門業者による保守契約を検討するのも効果的な方法と言えます。

メンテナンスは防犯システムの効果を最大限発揮するために必要不可欠なものとなりますので、計画的に実施するようにしましょう。

プライバシーにも配慮が必要

防犯システムの設置に際しては、従業員や顧客に対してのプライバシー保護にも配慮が必要になります。

カメラの設置場所や録画データの管理方法については、法律やガイドラインに従い、個人情報が適切に扱われるよう十分な対策を講じましょう。例えば、更衣室やトイレなどプライバシー性の高い場所にはカメラを設置しないことが基本です。また、映像データの保管期間やアクセス権限を厳密に管理することで、万が一の情報漏洩リスクを軽減できます。

防犯システムの選び方のポイント

防犯システム 選び方のポイント

防犯システムを選ぶ際には、大きく分けて3つのポイントを理解しておくことが大切です。

規模に合ったシステムを選ぶ

小規模オフィスビルなら、サーバーの必要ないクラウド型のシステムや、Wi-Fi対応の防犯カメラやスマホ通知機能が便利です。

このようなシステムを選ぶことで、オフィスにいない場合でも異常が発生すると即座に通知が届き、素早い対応が可能になります。また、設置や運用の負担が軽く、コストを抑えつつ効果的な防犯対策を行うことができるようになります。

予算と維持費のバランスを考慮する

防犯システムは初期費用だけでなく、月額費用やメンテナンス費用が発生します。そのため、トータルコストをしっかりと把握し、無理のない予算計画を立てることが重要です。

例えば、クラウド型の監視カメラは初期費用を抑えられますが、データ保管費用がかかる場合があります。コストと機能のバランスを見極め、長期的に使いやすいと感じる防犯システムを選ぶようにしましょう。

補助金対象の製品を優先に選ぶ

防犯システムを導入する際には、幅広い補助金を利用することができます。費用を抑えられるので積極的に活用すべきですが、補助金によっては防犯カメラやセンサーライト、スマートロックなどが補助対象になることもあり、その他は対象外になるケースも少なくありません。

補助金によっては大きく内容が異なることがありますので、補助金を利用しながら導入する方は、必ず補助金制度の条件や申請方法を事前に確認し、自社が導入したい防犯システムにマッチするものを選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は、小規模オフィスビル向けの防犯システムについて紹介しました。小規模のオフィスビルでも防犯システムは必要不可欠となりますので、何も対策がされていない場合は導入がおすすめです。

また、現在であれば補助金も活用でき、申請することで費用の一部を支援してもらえます。ビルドスマートでは補助金も活用したシステムの導入支援を行っておりますので、特に補助金の申請をしたことがない方や、補助金を利用して安くシステムを導入したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。